介護で使われる大切な専門用語

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「ADLのレベルが下がる」とか、「QOLが低い」等という言葉を介護施設では、よく耳にします。介護業界では普通に使われますが、とても深い意味を持つものです。
こんにちは、住宅型有料老人ホーム藤の蕾事務局の中村です。
本日は、介護業界でよくつかわれる専門用語のうち、とても大切な用語を紹介したいと思います。
[ QOL ]
QOL(キューオーエル)とは、quality of lifeの略で、「生活の質(人生の質)」という意味です。「QOL」は、「どれくらい、その人らしい充実した生活をおくれているか?」「生きていることの喜びや楽しみをどれだけ感じられているか?」を示す尺度で、「QOLが低い」といえば、「生きる喜びや楽しみが少ない」といった状態を指しています。老人ホームで不自由のない暮らしをしていたとしても、毎日決められた手順で生活をこなすだけで、生きがいや楽しみが何もなかったとしたら、決してQOLが高いとは言えません。介護に携わる私たちは、利用者の安全や快適をサポートするだけでなく、QOLを高められるような配慮が必要です。

[ ADL ]
ADL(エーディーエル)とは、Activities of Daily Living」の略で、「日常生活動作」という意味です。日常生活を送る中で、必ず行う基本的な動作、起きたり、寝たり、トイレに行ったり、食事をしたり、お風呂に入ったり等の日常生活に必要な動作のことを指します。介護の中では、本人がどのくらいADLができているのか、正しく評価して把握することが大切です。利用者のADLを正しく評価することで、それに見合った支援やケアができ、QOLを高めることにもつながります。そして、できることまでやってしまって、それまでできていたことができなくなるミスを防ぐことにも役立ちます。ADLの評価は日々変化しますので、日々の様子をよく観察することが大切です。

[ アセスメント ]
「アセスメント」(assessment)とは、一般には客観的評価・査定を言い、「ある事象を客観的に調査・評価すること」を意味します。対象地域の環境を調査する「環境アセスメント」などの言葉を耳にしたことがあるかと思います。介護業界では、高齢者のニーズ(解決すべき生活課題)や可能性を把握するために、さまざまな情報を収集・分析する」という意味となります。 
この言葉が最もよく使われるのは、介護業界では、ケアプランを立てるケアマネージャーです。アセスメントには、アセスメントシートと呼ばれるツールを使用します。これは、厚生労働省が課題を分析するために必要と定めたヒアリングポイント(課題分析標準項目)がまとまったもので、漏れのない情報収集を行ううえで欠かせないツールです。具体的に見てみると、歩行や排せつなど日常生活における基本的な動作(ADL)を評価する項目、調理や掃除など日常生活における複雑な動作(IADL)を評価する項目、居住環境を評価する項目など、23の項目に分かれています。

[ モニタリング ]
モニタリング(monitoring)とは、介護サービスの提供が開始された後に行う現状把握のこと。モニタリングでは、ケアプランに沿って適切にサービスが実施されているか、掲げた目標の達成に近づいているか、利用者や家族の生活に変化が現れたか、新たな課題が生じていないかなどを把握します。また、利用者や家族がサービスに対して抱いていた期待と、実際のサービスとの間にずれがないかを確認することも重要な事項です。利用者の状況は時間の経過とともに変化していくもの。そのため、モニタリングは一回だけで終わるものではありません。介護保険制度では、居宅サービスであれば、少なくとも1か月に一度は利用者さんの自宅を訪問しモニタリングを実施します。老人ホームなどの介護施設に入居してサービスを受けている場合には、日々スタッフがご本人と接しているため、モニタリングの頻度は3ヵ月に1度ほどが主流です。モニタリングを通じて新たな課題が見つかったり、設定した目標のハードルが高かったことを実感したりしたときには、ケアプランの調整を行います。