魔法の認知症ケア「ユマニチュード」を福岡市が実証実験

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こんにちは、住宅型有料老人ホーム藤の蕾、事務局の中村です。
今回は、福岡市が実施実験を行う゛魔法゛の認知症ケア「ユマニチュード」のご紹介です。

ユマニチュード(Humanitude)」は、「ケアをする人とは何か」を問う哲学に基づく認知症ケアの手法。
「見る」、「話す」、「触れる」、「立つ(ことのサポート)」というコミュニケーションの4つの柱を基本とする言語・非言語によるコミュニケーション技法に基づいた、立位補助、食事介助、清拭、入浴、更衣などの150を超える実践的な技術で構成されたフランス生まれのメソッドです。
大声で叫んだり、暴力的になったりするBPSD(認知症の行動・心理状態)を呈した人でも、ユマニチュードを習得した人にケアされるととても穏やかな表情を見せることから「魔法のよう」と評されます。

現在フランスでは400を超える医療機関や施設が、『ユマニチュード』を導入しています。
ベルギー、スイス、ポルトガル、ドイツ、カナダに続く6番目の国際拠点が、2014年、日本に誕生しました。
代表を務めているのは目黒区にある国立病院機構東京医療センターの本田美和子内科医です。本田医師は、2011年10月にフランスの病院や施設を訪れ、ユマニチュードに触れた際に、日本の看護や介護問題を根本的に解決できる可能性を感じたのだそうです。

福岡市は、介護職員や看護師が認知症高齢者に対して行うコミュニケーション・ケアの技法「ユマニチュード」の実施実験に参加する介護・医療施設を募集しています。効果があれば、来年度以降、施設への本格導入に向けた取り組みを検討する方針との事。
認知症患者は、入院した生活環境の変化に対応できず、自分の身を守ろうと、攻撃的になったりします。ケアを受けるのを拒む患者さんを、やむなく拘束する病院も、少なくありません。
市によると、福岡市内の認知症患者は、約3万2,600人、2025年度には1.7倍の約5万4,800人に増える見込みで介護人材を確保する施策が急務となっています。

ユマニチュードは施設・病院に限らず、家庭での認知症ケアにもとても有効な技法です。
ユマニチュードを家庭で取り入れる最大のメリットは、介護を受ける人(認知症の人)が感情や行動が安定すると、介護する人(家族)も心理的にも体力的にも楽になるということです。
ユマニチュードとは、フランス語で「人間らしさ」の意味。重視するコミュニケーションは、「見る」、「話す」、「触る」、「立つ(ことのサポート)」の4つ。
ケアの対象となる人に「あなたは大切な存在である」ということを相手が理解できる形で伝えるのがユマニチュードの基本技術。
認知症患者を、1人の人間として、しっかりと存在していることを伝えるユマニチュード。
そこに、私たちが忘れた”何か”があるのかもしれません。

実証実験は、施設の職員と患者を、ユマニチュードの研修を受けた職員が介護するグループと未研修のグループに分け、1ヶ月後と3ヶ月後の効果を図るそうです。