介護プロフェッショナルキャリア段位制度

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こんにちは!住宅型有料老人ホーム藤の蕾、事務局の中村です。
本日は、介護に従事されているヘルパーさんに向けてのメッセージです。国が進めているプロジェクトについてのご紹介です。

介護プロフェッショナルキャリア段位制度とは、今後大きな成長が見込まれる介護分野に企業や事業所の枠を超えて、個人の働く力を測る「共通のものさし」を定めることで人材育成を進める為の厚生労働省が進めている事業のひとつです。
個人の実践的な職業能力を職種ごとに、全国統一基準にもとづいた゛段位゛によって評価・認定するしくみで、もともとは、介護職不足の問題をなんとか良い方向に向かわせようと、内閣府による国家戦略として始まった「実践キャリア・アップ戦略キャリア段位制度」の介護分野のプロジェクトとして平成24年度からスタートしたものです。平成26年度をもって内閣府による実施は終了し、27年度からは厚生労働省に移管され、「介護職員資質向上促進事業」として行われている国家プロジェクトです。

引用:一般社団法人シルバーサービス振興会「キャリア段位制度」リーフレットより

今まで介護業界では、実践における評価基準というものがありませんでした。「先輩の介護職員が行っている介護内容を見て覚える」あるいは経験主義的な方法によって介護技術を伝達しがちでした。介護職として働こうとする人は、介護福祉士やホームヘルパー研修や初任者研修を修了している人がほとんどですが、そこで学んだ知識、つまり「わかる」というだけでなく、実際に現場で何が「できる」か、ということを文章化して、客観的に判断しようというのがこの制度です。
「介護福祉士資格を持っている」「ホームヘルパー研修・初任者研修を修了した」というだけでなく、現場で働くにあたって実際に何ができるかを証明します。柔道や空手で、2段とか3段と言えば、どのくらいの実力か?を大方の人は判断できます。同じように介護職で、レベル2やレベル3という゛共通のものさし゛に基づいて、その実力を測り、人材育成を目指そうとするものです。

キャリア段位は、入門クラスの「レベル1」から当該分野を代表する人材であることを示す「レベル7」まで七つの段位が設けられます。既存の資格制度と大きく違うのは、労働者の職業能力レベルを「見える化」するために、試験によって知識や技能を認定するのではなく、実際に現場でどの程度の職務が遂行できるのかをみて、「わかる」(知識)と「できる」(職場での実践的スキル)の両面を評価するしくみになっていることです。
例えば、段位を認定するにあたっては、入浴介助など介護士が習得しているべき介護技術だけでなく、高齢者や家族との対話能力や職場での指導力、事故の際の対応能力なども評価対象になります。
具体的な評価項目は、大項目として、以下の3つが設定されています。

  1. 基本介護技術の評価
  2. 利用者視点での評価
  3. 地域包括ケアシステム&リーダーシップ

例えば大項目1の「基本介護技術の評価」の中で、さらに中項目「食事介助」として、「利用者の食欲がわくよう声かけをしたか」「食事や水分の量を記録したか」などさらに細かいチェック項目が用意されています。

引用:一般社団法人シルバーサービス振興会「キャリア段位制度」リーフレットより

具体的なキャリア段位の認定方法は、施設・事業所内部でスキル評価を実施するアセッサー(評価者)を選任して、そのアセッサーが評価を行い、該当職員が基準を満たしていると判断された場合、一般社団法人シルバーサービス振興会にキャリア段位の認定を申請します。シルバーサービス振興会にキャリア段位の認定を申請して、認定を受けるという方法です。
アセッサーは、レベル4以上でアセッサー講習を修了した者とされています。アセッサー講習は「介護福祉士として3年以上実務に従事した経験があり、かつ、介護福祉士実習指導者講習会を修了した者」などが受講できます。

一般社団法人シルバーサービス振興会のWebサイトよりパンフレット等の資料がダウンロードできますので、一度、目を通してみて下さい。
政府は、本制度を活用した事業者に補助を行うなどしてキャリア段位の浸透をはかり、2020年度までに3分野(介護プロフェッショナル、カーボンマネジャー、食の6次産業化プロデューサー)で、22万人への授与を目指す方針です。